本研究部では,過去3年間,上記の研究主題を受け,情報活用能力や情報モラルを育てる実践及びICTを生かした授業設計について研究を進めてきた。
平成19年度は,「つかむ」「あつめる」「まとめる」「つたえる」「ふりかえる」という5つの学習ステップを意識し,ICTを活用して実践研究を行った。その成果として,知識・理解の高まりと共に,課題発見力や問題解決能力を育成することができた。
平成20年度は,喫緊の課題となった情報モラルの育成に努め,カリキュラム研究部と連携して授業づくりに取り組んだ。情報モラルの判断が問われる具体的な場面を例示することで,思考力や判断力をはぐくみながら情報社会における適切な態度を身につけるきっかけを作ることができた。
平成21年度は,各教科の学習の中に,情報活用の実践力の育成を重点にした指導場面を明らかにし,20年度と同様にカリキュラム部との連携のもとに授業研究を行うことで,部員相互の授業力の向上を目指し,一定の成果を上げた。
そこで本年度は,昨年度取り組んだ各教科の中でのICTを活用した授業設計だけでなく,各教科・領域の学習を通して情報活用能力向上を目指した指導法の開発にも,再び重点をおいて取り組んでいきたいと考える。
具体的には,教師がICTを活用する場面と子どもがICTを活用する場面の2つの場面を通して研究を進めていく。教師がICTを活用する場面では,知的好奇心をゆさぶる映像や音声などの教育素材を活用することで,子どもの感性に訴え,主体的な学習ができるようにする。 子どもがICTを活用する場面では,学習に適したICTを活用したり,情報モラルを意識させたりすることで,思考力・判断力・表現力の育成に努める。
3 今年度の研究の重点
○ ICT活用・情報活用能力の育成の2つのグループに分け,それぞれのグループの授業実践を通して効果的な指導法について研究する。
○ 研究部会開催時に,2つのグループの取り組みについてそれぞれ紹介し合うことで,情報教育を通した主体的な学習や思考力・判断 力・表現力の育成について検証する。